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'05秋帰省おぼえがき。〜後編〜

・なつかしの奈良町を散策する。他人とすれ違うとき、沖縄の人の無防備さとちがい、関西の人は、無関心あるいは警戒の色を顔に浮かべることが多い。それがちょっと寂しくて、お店の人など話しかけやすい人がいると、ほっとする。町屋を改造したすてきなたたずまいの生パスタ屋さんでランチ。古本カフェで沖縄本コーナーを発見する。
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・法事で綾部(京都)へ。この頃の関西は暖秋で紅葉も今ひとつ、と聞いていたが、寒い綾部は紅葉まっさかり。街路樹があんまりにもきれい。生きていくことにともなってこぼれ落ちる幾粒もの涙を見る。谷郁雄さんの「人はみんな」という詩を思い出す。「天使の願いは/人間になることだった/永遠の命を捨て/つかのまの命を手に入れる/人間の女に恋をして/歓びと悲しみの味を知る…(中略)…人はみんな/天使の生まれ変わり/地上に暮らすことを/強く願いすぎた/出来そこないの/天使たち」

・最終日。京都の街では、歩いたぶんだけ、情報が入ってくる。文化を残そう、創造しようという取り組みは、沖縄の人が見習うべきものがいっぱい。シンヤ興奮。窓のないお店に入ると、身体がつらくなる。空が遠い。京都の街で手にしたフリーペーパーに30項目の質問。「今、まわりを見渡して素敵なものは?」「自分らしい場所は?」「あなたの原動力となるものは?」

・那覇へ。読谷へ。帰ってくるつにれてモノや情報量は減りに減っていく。洗練されてはいない町。お膳立てされてもいない町。余白がある。大きな空がある。そして、いつも近くに感じる海。今の時点でわたしの帰る場所はここ。生きやすい、と思う。家に帰ると、ブーゲンビレアが勢いよく花を咲かせていた。しっとりとした気もちで「ただいま」。
by u-wakaroku | 2005-11-10 09:03 | それぞれの旅


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