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食材と対話ができる人。

強く残る「おいしい記憶」。
その最近のひとつは、森岡尚子さんの家を訪れたときに
もてなしていただいたお昼ごはんの食卓だ。
尚子さんがすすめてくれる食べ方のままに、
発芽玄米酵母パン(忘れられない香ばしさと自然な甘み)に
ハーブと塩を入れたヨーグルトや
グリーントマトピクルス(酸味が苦手なはずなのになんておいしい!)、
そして家の前の畑で収穫してきたばかりの
ルッコラやねぎ(ねぎをあれほどまで注目したことはなかったなぁ)を
わさわさとのせて、いただいた。
セロリの根っこがいい味を醸しだしている野菜スープも、
絶妙な味かげんのルッコラの白和えも、
ナスタチウムや間引きニンジンのまるごとしょうゆ漬けも、
今までに経験したことのあるおいしさと、
それはまた別種のものだった。
噛みしめるとすーっと体の隅々まで浸透していくのがわかった。
そういう食べものを待っていたと、体が素直によろこんだ。

食材と対話ができる人。_c0060254_9461420.jpg森岡さん一家は東村で自給自足の暮らしをされている。
森岡家とは正反対に、冷蔵庫、洗濯機にとどまらず
電気製品に囲まれたわが家に帰ってからも、
わたしはちょくちょく想いをはせる。
あのおいしさの源に。
わずかな取材時間だったけど、尚子さんご夫婦に聞いた話を記事にまとめたものが
『自休自足』という雑誌に掲載されました。
本日発売(沖縄は3日後くらいかな)です。
ちなみに取材者名の後に
括弧書きで「アイデアにんべん」と
入れていただいたのはこのお仕事が初!
(今までは名前だけでした)
お仕事を依頼してくださった編集者の方にもとても感謝しています。
食材と対話ができる人。_c0060254_9464734.jpg
尚子さんは沖縄に来る前、アフリカなど世界じゅうを旅していて、
その経験からつくるようになった「ろうけつ染め」の作品は
ポストカードとなってこちらで見たり買ったりできます。
by u-wakaroku | 2006-03-03 09:48 | 「IDEAにんべん」のしごと


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