人間が好き。そう話す山下ちささんが「いちばん大切な記憶」のひとつを振り返ったとき、
「長野の山に囲まれた祖母の家で、従姉妹たちと遊ぶのが楽しかったことを強く憶えています。わたしが"人が好き"になったのは、この頃からかもしれない。千葉の家から度々長野まで連れていってくれた両親の努力が大きいと思います」 大人になった彼女が、自分らしい「働き」を担っていこうとしたとき、選んだ職業は獣医師だった。20歳の時、雛から飼ったインコと確かに気もちが通じあえたという感覚はその後の原動力となっている。 細やかな洞察眼を必要とし、見逃されてしまいがちな兆候をも目ざとく発見していくことは、対人間の医療でも同じことだろう。その上、痛くても、つらくても、症状の具合も、原因の心あたりも、当然人間と同じ言葉では語らない動物を診療するという仕事において、飼い主と密なコミュニケーションをとることを彼女は何より大事に思っている。互いに心を開いていく飼い主との会話のなかで、ちらっと見え隠れする病気や怪我の原因。目には見えないもの。発される言葉の奥に潜むもの。あるいは飼い主と動物の関係性。その「環」の中に入ろうと努力する。 「心がけているのは、病気だけを診ないということ。例えば耳をかゆがっている猫が来院したとして、まず耳を診ようとするのではなく、猫と飼い主の間柄、そこにある空間のようなものにゆっくり近づいていこうと思っています」 つづきを読む
by u-wakaroku
| 2005-12-29 10:05
| 「IDEAにんべん」のしごと
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